1型糖尿病のトライアスロン、血糖値、栄養日記-アイアンマンコナを目指して-

一型糖尿病20年目の管理栄養士です。アイアンマンコナ出場を目指してトレーニングの様子や血糖コントロール、栄養管理についてアップしていきます。

灼熱の皆生🔥第41回全日本トライアスロン皆生大会 ~高血糖と暑さに苦しんだ183㎞~

2023年7月16日(日)

鳥取県米子市で行われた「第41回全日本トライアスロン皆生大会」へ出場してきました。

 

皆生トライアスロンは日本で初めてトライアスロンが行われた歴史ある大会。

灼熱の皆生という異名があるほど、時期的にも暑さが厳しいトライアスロンのレースの一つ。

当日の気温は35℃以上になり、灼熱の皆生を存分に味わう事となりました。

 

コースは

スイム3㎞

バイク140㎞(累積標高1782m)

ラン40㎞

合計183㎞のレース

 

結果からお伝えしますと

総合54位(10:06:06)

スイム:1:02:05(214位)

バイク:4:48:40(37位)

ラン:4:15:21(83位)

 

今回は暑さの影響からか、完走率が60%ぐらいとかなりタフなレースになりました。

 

各パートを振り返ると

 

【スイム】

スタンディングスタートの一斉スタート。

スイムのコースはこんな感じ↓

 

スタートして、最初のブイまでド真ん中の位置で泳ぐことになってしまい、完全に位置取りを間違えました。

こんなにもみくちゃなバトルというバトルは初めてで良い経験になりましたね。

とにかくゴーグルを外されない様にだけ気を付けて泳ぎ、基本息継ぎは横ではなくヘッドアップで前を見ながら呼吸をしてという感じにしました。

 

GPSの不具合でしたが(笑)

序盤は心拍数も高めに推移していました。

もともとスイムの時は心拍数が上がらずいつも120ぐらいで推移しているのですが、やはりレースでしかも今回は常にほかの選手にもまれながらという感じだったので尚更でしょうか。

往路はタイムとして28分くらいだったのでペースとしては、私の中ではなかなか良い感じでした。

スイムのタイムは1時間2分程度だったので復路でペースが落ちたと思われるのですが、

復路については他の選手が外に寄ってきてそれを避けようとさらに外に行った結果途中かなり大回りしてしまっていることに気づきました。そのためガーミンのログでも300M以上多く泳いでいた結果となっていました。(見ての通りGPSの不具合もあったので実際はわかりませんが)

血糖値に関してはスタート前リブレの数値で112㎎/dlでした。

今回のスイム時は血糖値に対する不安はあまりありませんでした。

 

やはりスイムは課題が多く、今回は特に他の選手との位置取りの影響も強く感じたのでこの辺りは次回の佐渡のレースで意識していきたいところ。

 

【バイク】


バイクは1番順位が良いパートで私自身得意パートでもあるのですが、今回は本当に調子が悪かったです。

数値からしてNPのワットも182Wしか出ていなく、特に中盤にある大山のヒルクライムでは全く力が入らず200Wぐらいを維持するのがやっと。大山の山頂付近では、リタイヤが頭によぎりました。正直この時点で今回のレースは完走も厳しいと感じていましたが、ペダルを回し続けなんとか登り切りました。

バイクパートに入る前、トランジションでリブレで血糖を測定すると血糖値は200を超えていたこともあり、トランジションインスリン注射のルムジェブを用意しておいたので1.5単位射ちました。

バイクパートに入ってから、平坦であるものの向かい風を強く感じ比較的250Wぐらいでこぎ続けていた感じがします。少し抑えようと思いながら、ヒルクライムに入り、だんだんと力が入らなくなって頂上付近で低血糖の可能性も感じ、とにかく補給を意識していくと少しづつ調子も上がってなんとかという感じ。

あとは今回レース前にバイクのCANYON SPEEDMAXをオーバーホールに出していたのですが、島から移動のため必ず飛行機輪行となることもありヘッド周りの不具合があったようです。

ショップでは何とか調整してもらったのですが、戻ってきてからも不具合が続き結局自身で調整する破目に・・・

そしてレース当日もハンドル回りの不安定さを若干感じ、特に下りのコーナーではアンダーステアになりがちで一度路肩の排水溝に落ちそうになりました。あと数センチってくらいギリギリでした・・・

 

血糖値は大山の頂上付近で思った通りゴール後リブレを確認すると低血糖気味だったようですが、その後は200㎎/dl以上で推移していた様。

今回は今までにないくらいバイクパートは不調。暑さもあったと思いますが、おそらく血糖値の影響が大きいと感じています。

色々問題があってメンタルも落ちかけていたけど何とかバイクパ―トも無事走り切り、ランパートへ

 

【ラン】

ランのラップは以上の通り

走り始めはそこまで不調を感じずペースとしては5:20/㎞ペースを維持することを意識して走りました。

ランはとにかく暑さとの勝負。

そして、バイクのヒルクライムで感じた不調は補給を摂ることで回復した感じがあったので低血糖だと認識し、とにかく補給を切らさず走ることを意識していました。

ドリンクはモルテンを用意しており、途中にスペシャルドリンクとしてもう1つモルテンを用意していました。

前半は順調でちょうど半分の時点でモルテン500mlを飲み切る感じでこれは計画通り。

エイドでは水を中心に摂り、エイドごとに水をかけてもらいながら走っていました。

概ね半分を過ぎたあたりで、スペシャルドリンクのあるエイドにつくと私のスペシャルドリンクがない!?

いくら探してもなく、ボランティアスタッフもわからないと。

おそらく2-3分足踏みをして諦めたのですが、そこから頭によぎるのは昨年の佐渡の時の常に低血糖ぎりぎりで走っていたこと。その時はいくら糖分をとってもすぐに血糖値が下がってしまう感じで、今回も大山での低血糖があったので、とにかく低血糖を起こさないようにという意識が働いてしまいました。そこからリズムも狂い始め、エイドでは常にコーラを飲み、持っていた500mlのフラスコにもコーラをmaxで入れおそらくラスト15㎞ぐらいでコーラは1L以上飲んでいたかもしれません。

ラップを見るとラスト10㎞過ぎたあたりからどんどんペースが落ちています。

そのあたりからとにかく身体が動かなくなってきて地獄でした。

エイドにいる時間も長くなりましたがとにかく次のエイドまでは走り、歩くことはしないように耐えて耐えて耐えました。

私の頭の中は低血糖の予防だけ。まさか高血糖になっているなんて走っているときは全く頭になかったです。

ラスト3㎞は6:00/㎞超え。

そしてなんとかゴール。

ゴールした直後もうフラフラで倒れこみました。

ゴール後、預けていた荷物をもらいリブレ、実測ともに血糖測定をすると300㎎/dlを超えていました。

リブレを確認するとおそらく1時間ほど250㎎/dl以上30分ぐらいは300㎎/dⅼ以上の血糖値で走っていたことがわかりました。

 

今回は宮島のレース後、3週間前から諸事情で仕事が激務になり寝不足、血糖コントロールの乱れ、とにかく余裕のない生活の中で、レース前のコンディションが最悪でした。レース前にトレーニング量を落としても内側広筋の痛みが取れず、足の疲労が全然とれていない状態。

 

私の中では結果として、仕事が落ち着いてテーパリングも思うようにできればもっと良い結果になったのではないかということで悔しさに溢れていました。

 

日常の余裕のなさでストレスもかなり強く感じレース中も不調を感じたことでイライラもしていました。

なんでこんなに余裕がないのだろう。

 

そんな訳で、8月に入った今も仕事が落ち着かない状態で、もうレースから3週間ほど経っての投稿になってしまいました。

 

もっと楽しい報告をしたいのですが、読んでいただいた方には申し訳ないです。

 

また、今後のトライアスロンの活動についても報告がありますので、それについてはまた改めて報告したいと思います。

 

来月の佐渡もトレーニングが滞っているため、正直自信を無くしております。

ですが、今あるポテンシャルを最大限発揮できるように、あと3週間ぐらい出来る限りコンディションを整えていけるように負けじと頑張ります。

 

それでは。