1型糖尿病のトライアスロン、血糖値、栄養日記-アイアンマンコナを目指して-

一型糖尿病20年目の管理栄養士です。アイアンマンコナ出場を目指してトレーニングの様子や血糖コントロール、栄養管理についてアップしていきます。

2023年への想い

2022年もあと数時間で終わる。

今年は仕事、トライアスロン、病気について色々と考えることが多く、2023年に向け新たな目標が定まりました。

ひとまずは前置きが長くなると思いますが、2023年の目標の前に、私のこれまでの想いを記録していこうと思います。

 

1型糖尿病になった事から始まった思い」
それは今後の人生ずっと食事管理・食事制限のもと生きていかなければならないのか?
17歳という年齢で高校3年生、周りの友人や同級生たちが将来のことや、夢や希望に向けて皆が活発に動いている中、これからどうなるのだろうか?というような思いの中、一型糖尿病について考える毎日。

少し時間が経つとそこまで考えないようになり皆と同じように気にせず食べたいものを食べたりするようになるも、食事の際には、家族をはじめ一部の友人や親戚にもそんなに食べていいの?そんなの食べて大丈夫なの?糖尿病なんだからと言われる。
成人してお酒を飲む時にも色々言われることも多かった。

約20年経って

うん、大丈夫だったでしょ。

今も合併症もなく、過ごせています。

と当時の会話の場で言いたい。

 

そういった経験が当時の私の栄養士としての想いを発展させていき、知識も全くない中で漠然とした思いで、糖尿病を始め疾患によって食事制限や管理が必要な人たちに対して、なんでも食べれて美味しく満足のいく食事ができるようにサポートしたいという思いで管理栄養士を目指し、病院で自分の思いを形にしたいと思い、色々犠牲もありながら必要だと思う事は躊躇わず経験することを優先しここまできました。

 

20台前半ではイタリア料理の歴史や地域、未知なる料理や食材に好奇心をそそられコックの下積みから調理の経験や知識を身につけ、その後本格的に管理栄養士としての経験を病院で積んで行く事となります。

 

しかし、現実は中々理解が得られない。

 

病院の食事提供は管理栄養士が行うのではなくあくまで調理員が行うため、調理師のキャパシテーや能力や経験値、知識、そして何より協力を得られないとならない。


そこのハードルをクリアしても、病院という組織は医師が中心、経理や人事を担当している事務方の理解も必要。

 

結局、病院食でそこまでする必要があるの?

 

というのが大半の意見、

 

逆に看護部や医局の許可を経て給食に反映させていこうと進めていくと、特に勤続年数の長い調理師からはよく思われないようで本当に先に進まなないことが多かった。

そんな温度差を強く感じる中でも『美味しかった」という一言や、「病院食とは思えない」、とか「いろんな料理が出てくるから毎日楽しみ」というような言葉や栄養状態の改善が見られたりすると頑張ってよかったと思う。

 

また栄養指導や栄養相談の中でも、昨今のSNSやインターネットの情報が軸となってしまっている為、ここ数年間でかなり栄養指導のあり方が変わってきたような気がするし、本当に自分の都合のよい事を中心に受け入れ食事管理をしていると言い張る方が多いのなんの・・・

それで改善しないから(痩せない)私はそういう体質なのという人もかなり多いですね。

 

気持ちはわかりますが、

 

自分自身が患者という立場でもあることから、常に歯痒さを感じながら管理栄養士としての立場について悩んできました。

 

10年以上病院栄養士として働いてきた結果、自分の理想的な活動はできていないのが現状。

人によってはそれを私の実力や能力の問題、無能と思う方もいるかもしれません。

 

ビックマウスや口だけだと思う人も多いでしょう。

 

全くその通りかもしれません。

 

そういった事も常に頭にあり、できる範囲で立場を考慮し(病院では治療に関することはあくまで主治医にお伺いを立てたり、他職種のチームで話し合いが必要だったり)最善の方法を考え行動してきたつもりでしたが。


島で孤独な生活をしていると色々と今までのことを思い出し、原点に帰り今日までの活動を整理してきた中で辿り着いた結論。

今まで調理の下積みから管理栄養士としての経験を活かし、1型糖尿病を発症した17歳の時に漠然と思ったことを形にするには自分自身でその仕組みを作るしかない。

現在の社会情勢の中で経済的な不安定さがある中ではありますが、来年度からまた東京に戻り自分の思いを形にするための活動をしていくことを決めました。


事業内容は簡単に言うと「栄養管理サポートサービス

 

最近はアプリで写真を撮ると摂取エネルギーを計算してくれたり、AI栄養士のようなアプリも出てきているようですし栄養に関する情報は今の時代関心があれば誰でも手に入れられます。

 

そういった情報を元に食事は基本的には自分自身や身内で行うことができます。

 

しかし、仕事や家事育児を行う中で、自己管理で行うと中々食事として成り立たせるのは難しかったりします。SNSやインターネットの情報、参考書、論文でさえ、栄養については単的な物がほとんどで基礎知識がないと情報がありすぎて整理がつかない事も多いと思います。

 

「減量」「血糖値をあげないレシピ」とか「ボディメイクのための食材」「アスリートのパフォーマンス向上やリカバリーの食事」とか色々目的はあるかと思います。

 

しかし、栄養の必要量は人それぞれ違うため、それを正しく評価し必要な栄養量を提供していくには、やはり客観的なデータをもとに考えていかなければいけないし、そう言った能力はインターネットやSNSの情報だけでは中々難しいと思いますし、今のAIの技術でも信頼性にはかけるでしょう。わかりやすいのはスマホの翻訳機能を思っていただければと思います。

実際は正しいようで「んっ??」て感じ。

なので、そこは管理栄養士がしっかり責任を持って担っていかなければならないと思うし、これからの管理栄養士の仕事としては指導ではなく、そういった情報を整理し、その個々のライフスタイル、ライフステージに合わせてより現実的に食事と栄養を介して、QOL(生活の質)を高めていくためのサポートをしていく事だと思っています。


そして、コロナを起点に、社会情勢が大きく変わっていく中で、食事のあり方も大きく変わっていく気がしています。

それこそ、ほんの数年前まで当たり前だった主婦というライフスタイルも、もしかしたら無くなるかもしれませんよね。

仮にそうなった場合、食事のあり方ってどうなるのでしょう??

 

ヘルスケア、疾患による食事制限、アスリート、お子様の成長、マタニティ、高齢者の嚥下障害やサルコペニア、フレイルなどなど、いろいろな立場の方々の栄養についてオーダーメイドの食事をお届け出来る様なサービスを今後の活動で行っていきたいと考えています。


事業内容の詳細は創業の目処が決まり次第順次ブログでもお伝えしていきたいと思います。

 

アイアンマンコナへの挑戦

創業に向けての準備もあるけど、トライアスロンも平行して続けて行こうと思っています。

来年はまず3月に板橋シティマラソンへ出場予定。

その後のレースの予定は決まっていませんが、今年と同じ流れで考えていて、諏訪湖のミドルに佐渡のロング、それに富士ヒルやオリンピックディスタンスをプラスし、11月、12月に行われるアイアンマンレースもしくは2024年のニュージーランドのアイアンマンをターゲットにしていこうと現時点では考えています。

 

では、皆様良いお年をお過ごしください。