前回に引き続き、トライアスロンのトレーニングにおけるストレングストレーニング、ウエイトトレーニングについて考えていきたいと思います。
前回お話しした中でウエイトトレーニングを勧める理由として自分の身体と向き合える時間になるとお話ししましたが、僕の中では、この過程はとても重要な事と考えています。
アスリートレベルの身体能力がある方でも、使えていない筋肉、いわゆる不活性な筋肉がある事がある事が考えられます。ではどうしてそれでもハイパフォーマンスが生まれるのか?
これが代償運動と言われるもので、その筋肉に拮抗している筋肉が代わりに、許容以上に働いて代償している事になります。
強靭な体力がある方であればそのまま問題もなく、運動を続けていけると思いますが、体のバランスは崩れ、怪我のリスクは高まっていきます。
また、スポーツは代償運動で成り立っていると言われているので、中々競技動作の中で使えていない筋肉を見つけていくのは難しい事でもあります。
そのため、ウエイトトレーニングを定期的行い、定期的に筋肉の状態を確かめるために、重要となってくるのではないかと思います。
では、そもそも何故筋肉の不活性化が起こるのでしょうか?
これには神経機能の問題が大きく関わっているかと思います。
神経機能が関わってくるとなると一型、二型両方とも糖尿病でコントロールがやや不良の場合が続いた時でも、重要な要素だと思います。
なので、血糖値のコントロールが不良な状態が続けば、血行不良が起こり、筋肉の生理作用がうまく働かず、筋肉の動員数への影響を始め、運動神経への悪い影響も考えられるのではないでしょうか?
少し脱線しましたが、血糖値のコントロールが良好であっても、運動不足やデスクワークで同じ姿勢が長く続いてしまい血行障害が起こっていたり、また、筋疲労からくる拘縮などの要素が筋肉の不活性に繋がっていくのでは無いかと推測しています。
その為、どんな場合でも運動する前には、活性化、アクティベーションする必要性があり、それを怠ってしまうと良いパフォーマンスは生まれず、トレーニングの質も落としてしまいます。
運動前のアクティベーションで重要な筋肉は、
「腹横筋」
この腹横筋は機能としては、コルセットの働きがあります。
そのため、体幹の安定にはとても重要な筋肉でこの筋肉が働いていないと体幹が安定せず、パフォーマンスの質が落ちてしまう事が考えられます。
体幹の安定が何故重要か?
これは四肢から生まれたパワーの全身への伝達に関わってきます。
また、体幹がブレるとランやスイム時に各関節へ負担が増してしまう事が考えられるため、体幹の安定が必要になり、そのため腹横筋をしっかり機能させる必要があるのです。
腹横筋は、意識しないと上手く機能しない事が多く、普段腹筋運動をしている方だと腹直筋や腹斜筋が優位に働いて腹横筋が使えていない場合もあります。
腹横筋の活性化のエクササイズで代表的なものは「プランク」になります。
ハイプランクの状態から、さらに地面を押しつける事と呼吸(吐く)を意識すると腹横筋が働きます。
ポイントは
骨盤の後傾と呼吸(吐く)
肩甲骨の外転の状態からプッシュ
以上2点を意識してプランクを行うとしっかり活性化となりますが、
より効果的なエクササイズは他にもあります。
これは企業秘密とさせて頂きます!
ただし、腹横筋の解剖学的な機能を理解すれば色々と考えられますので、ぜひ独自の方法を考えてみてください!
特に、ビックスリーなどのトレーニングを行う前に体幹をアクティベートする事で、腹圧を高めることも上手く機能できるので、怪我の防止になります。
またラン、バイク、スイムの3種目ともにとても重要な要素になってきますので参考にして頂ければと思います。
次回へ続きます!