1型糖尿病のトライアスロン、血糖値、栄養日記-アイアンマンコナを目指して-

一型糖尿病20年目の管理栄養士です。アイアンマンコナ出場を目指してトレーニングの様子や血糖コントロール、栄養管理についてアップしていきます。

 アイアンマンKONAの挑戦がいよいよ始まります!!

ブログの更新が今年に入って初めて。

前回の投稿が去年の年末なので約半年前。

 

少し前回の内容を振り返ると、八丈島から東京に戻り新規事業を立ち上げる事を話しました。

 

去年の12月ごろから事業の準備など進めていました。

 

今年の5月ごろに東京に戻り事業の準備を本格的に進めていこうと考えていましたが、事情により今年いっぱいまで島にいることになりそうです。

そのため今できることを進めていこうと考えています。

 

色々と考えることも多く今年に入ってからあまり余裕がなくあっという間に1年の半分が終わってしまいました。

 

今年のトライアスロンのレースをどうしようか考え、おそらくKONAを目指したトレーニングに時間を割けられるのは今年を逃したら当分ないであろうと、、、

 

まずは今年の大きな目標はアイアンマンレースの出場とそこで世界選手権となるアイアンマンKONAの出場権の獲得をすること。

今年のレーススケジュールを考えていく中で、目標レースとなるアイアンマンのレースをどれにするか?

 

そこでまず候補となったのが、9、10、11月の時期のレース。

レースの準備期間として半年以上必要だと感じたため、この時期のレースを候補としました。

9、10、11月のアイアンマンレースの中からどれに出るか?

2022年の年代別の参考タイムと出場枠数を確認。

韓国、マレーシア、カルフォルニアバルセロナ、フロリダなどが候補となり、

 

最終的にカルフォルニアとマレーシアのどちらかまで絞りました。

カルフォルニアのコースはスイムが川で流れに沿って下っていき、バイク、ランはフラットという高速レースとの事。

タイムを狙うのにはもってこいって感じでしょうか、大会運営側もそこを狙ってコースを設定したようですね。

 

アメリカには一度行ってみたいという気持ちもあったので、ツアー会社にも色々相談したのですが、円安と物価高の影響で行くだけでも、かなりの費用がかかってしまう事が考えられ、悩みに悩んでマレーシアに決めました。

 

マレーシアは2022年の年代別での世界選手権の出場枠が一番多かった事と比較的低予算で行ける事が決め手となりました。

 

ということで、アイアンマンKONAへの挑戦は今年2023年10月7日(土)のアイアンマン•マレーシア(ランカウイ)と決まりました。

このブログを始めて5年ぐらいでしょうか、ブログのタイトルの挑戦がいよいよ始まります!!

 

仕事も八丈島にいることとなったことから、今年はとにかくトライアスロンに集中し、アイアンマンに向けて事前準備として国内のレースをトレーニングの一環として複数こなしていきながら調整する何とも贅沢な年になりそうです。

 

アイアンマン・マレーシアの出場を決めたのが今年の3月ごろ、その頃は膝を故障していてまともにトレーニングができていなく、痛みを気にせず走れるようになるまでに4ヶ月かかりました。

おそらくランナー膝だと思われます。

 

そのため4月からトレーニングを本格的に始めることを考えると10月のレースまでちょうど6ヶ月。

 

10月までの6ヶ月間で期分け(ピリオダイゼーション)を私なりに考え、まずちょうど3ヶ月経った6月ごろにショートかミドルのレースで現状把握も兼ねてレースを入れ、その後国内のミドルかロングを6週間置きに入れる方針としました。

 

レースを入れる目的は、高強度トレーニングの位置付けとパフォーマンスの評価。

 

レースを入れることで、レース結果からパフォーマンスのアセスメントができるのが最大のメリットだと感じています。

 

ただリスクとして、疲労の蓄積が懸念されますね。

 

色々悩んだ結果、

 

まず、今シーズンのレース初戦に選んだんのは『はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン2023 FINAL』

国内の6月前後のレース予定を見るとミドル・ロングで考えるとみやじまの他に、長良川、徳之島、五島、IMJAPAN70.3あたり。

ロングの五島に出るのは、まだ自信もなく。

 

どちらかというと記録やタイムより色々な土地の自然を感じてトライアスロンを楽しみたいというのが軸としてあるので、そう考えるとスタートからゴールまでほとんど折り返しや周回のないワンウェイのコース設定に加えて、世界遺産でもある厳島神社の鳥居からスイムがスタートし、そこから本土の広島県廿日市の山岳をバイクとランで登りゴールという、数ある国内のトライアスロンのコースの中でも異質なところに魅力を感じ出場を決めました。

 

そしてアイアンマンの前のレースとして国内のロングはどれにするか?

五島が候補から外れた事により、皆生か佐渡の2レースとなりましたが、さてどうするか?

 

佐渡は昨年出場してまた出たいという気持ちもあるけど、アイアンマン・マレーシアまで1ヶ月・・・

 

レース後のリカバリーを考えるとどうだろう?

 

ひとまず、皆生トライアスロンは一度は出場したいと思っていたし、7月半ばで時期としてもちょうど良い。

 

よし決まり。

 

ということで、アイアンマン・マレーシアの中間アセスメントとして

 

「第41回全日本皆生トライアスロン大会」へ出場を決めました。

 

皆生トライアスロンは全力で臨もうと考えています。

そのため、まずは皆生までを視野にいれトレーニングの計画を経てていこうと考えます。

 

佐渡に関しては勢いでエントリー!

 

見事当選 笑

 

9/3は「佐渡国トライアスロン出場」

佐渡はアイアンマンまでの調整で楽しむトライアスロンにしようと考えています。

 

という訳で今季はトライアスロン三昧になる予感

 

しかしながら、ただの趣味ではなく、このトライアスロンの活動と結果を1型糖尿病を始めとした食事を含めた身体ケアなどのコントロールと自身の事業に繋げられる物にしていこうと考えています。

 

次回は『はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン2023 FINAL』のレースプレビュー

 

2023年への想い

2022年もあと数時間で終わる。

今年は仕事、トライアスロン、病気について色々と考えることが多く、2023年に向け新たな目標が定まりました。

ひとまずは前置きが長くなると思いますが、2023年の目標の前に、私のこれまでの想いを記録していこうと思います。

 

1型糖尿病になった事から始まった思い」
それは今後の人生ずっと食事管理・食事制限のもと生きていかなければならないのか?
17歳という年齢で高校3年生、周りの友人や同級生たちが将来のことや、夢や希望に向けて皆が活発に動いている中、これからどうなるのだろうか?というような思いの中、一型糖尿病について考える毎日。

少し時間が経つとそこまで考えないようになり皆と同じように気にせず食べたいものを食べたりするようになるも、食事の際には、家族をはじめ一部の友人や親戚にもそんなに食べていいの?そんなの食べて大丈夫なの?糖尿病なんだからと言われる。
成人してお酒を飲む時にも色々言われることも多かった。

約20年経って

うん、大丈夫だったでしょ。

今も合併症もなく、過ごせています。

と当時の会話の場で言いたい。

 

そういった経験が当時の私の栄養士としての想いを発展させていき、知識も全くない中で漠然とした思いで、糖尿病を始め疾患によって食事制限や管理が必要な人たちに対して、なんでも食べれて美味しく満足のいく食事ができるようにサポートしたいという思いで管理栄養士を目指し、病院で自分の思いを形にしたいと思い、色々犠牲もありながら必要だと思う事は躊躇わず経験することを優先しここまできました。

 

20台前半ではイタリア料理の歴史や地域、未知なる料理や食材に好奇心をそそられコックの下積みから調理の経験や知識を身につけ、その後本格的に管理栄養士としての経験を病院で積んで行く事となります。

 

しかし、現実は中々理解が得られない。

 

病院の食事提供は管理栄養士が行うのではなくあくまで調理員が行うため、調理師のキャパシテーや能力や経験値、知識、そして何より協力を得られないとならない。


そこのハードルをクリアしても、病院という組織は医師が中心、経理や人事を担当している事務方の理解も必要。

 

結局、病院食でそこまでする必要があるの?

 

というのが大半の意見、

 

逆に看護部や医局の許可を経て給食に反映させていこうと進めていくと、特に勤続年数の長い調理師からはよく思われないようで本当に先に進まなないことが多かった。

そんな温度差を強く感じる中でも『美味しかった」という一言や、「病院食とは思えない」、とか「いろんな料理が出てくるから毎日楽しみ」というような言葉や栄養状態の改善が見られたりすると頑張ってよかったと思う。

 

また栄養指導や栄養相談の中でも、昨今のSNSやインターネットの情報が軸となってしまっている為、ここ数年間でかなり栄養指導のあり方が変わってきたような気がするし、本当に自分の都合のよい事を中心に受け入れ食事管理をしていると言い張る方が多いのなんの・・・

それで改善しないから(痩せない)私はそういう体質なのという人もかなり多いですね。

 

気持ちはわかりますが、

 

自分自身が患者という立場でもあることから、常に歯痒さを感じながら管理栄養士としての立場について悩んできました。

 

10年以上病院栄養士として働いてきた結果、自分の理想的な活動はできていないのが現状。

人によってはそれを私の実力や能力の問題、無能と思う方もいるかもしれません。

 

ビックマウスや口だけだと思う人も多いでしょう。

 

全くその通りかもしれません。

 

そういった事も常に頭にあり、できる範囲で立場を考慮し(病院では治療に関することはあくまで主治医にお伺いを立てたり、他職種のチームで話し合いが必要だったり)最善の方法を考え行動してきたつもりでしたが。


島で孤独な生活をしていると色々と今までのことを思い出し、原点に帰り今日までの活動を整理してきた中で辿り着いた結論。

今まで調理の下積みから管理栄養士としての経験を活かし、1型糖尿病を発症した17歳の時に漠然と思ったことを形にするには自分自身でその仕組みを作るしかない。

現在の社会情勢の中で経済的な不安定さがある中ではありますが、来年度からまた東京に戻り自分の思いを形にするための活動をしていくことを決めました。


事業内容は簡単に言うと「栄養管理サポートサービス

 

最近はアプリで写真を撮ると摂取エネルギーを計算してくれたり、AI栄養士のようなアプリも出てきているようですし栄養に関する情報は今の時代関心があれば誰でも手に入れられます。

 

そういった情報を元に食事は基本的には自分自身や身内で行うことができます。

 

しかし、仕事や家事育児を行う中で、自己管理で行うと中々食事として成り立たせるのは難しかったりします。SNSやインターネットの情報、参考書、論文でさえ、栄養については単的な物がほとんどで基礎知識がないと情報がありすぎて整理がつかない事も多いと思います。

 

「減量」「血糖値をあげないレシピ」とか「ボディメイクのための食材」「アスリートのパフォーマンス向上やリカバリーの食事」とか色々目的はあるかと思います。

 

しかし、栄養の必要量は人それぞれ違うため、それを正しく評価し必要な栄養量を提供していくには、やはり客観的なデータをもとに考えていかなければいけないし、そう言った能力はインターネットやSNSの情報だけでは中々難しいと思いますし、今のAIの技術でも信頼性にはかけるでしょう。わかりやすいのはスマホの翻訳機能を思っていただければと思います。

実際は正しいようで「んっ??」て感じ。

なので、そこは管理栄養士がしっかり責任を持って担っていかなければならないと思うし、これからの管理栄養士の仕事としては指導ではなく、そういった情報を整理し、その個々のライフスタイル、ライフステージに合わせてより現実的に食事と栄養を介して、QOL(生活の質)を高めていくためのサポートをしていく事だと思っています。


そして、コロナを起点に、社会情勢が大きく変わっていく中で、食事のあり方も大きく変わっていく気がしています。

それこそ、ほんの数年前まで当たり前だった主婦というライフスタイルも、もしかしたら無くなるかもしれませんよね。

仮にそうなった場合、食事のあり方ってどうなるのでしょう??

 

ヘルスケア、疾患による食事制限、アスリート、お子様の成長、マタニティ、高齢者の嚥下障害やサルコペニア、フレイルなどなど、いろいろな立場の方々の栄養についてオーダーメイドの食事をお届け出来る様なサービスを今後の活動で行っていきたいと考えています。


事業内容の詳細は創業の目処が決まり次第順次ブログでもお伝えしていきたいと思います。

 

アイアンマンコナへの挑戦

創業に向けての準備もあるけど、トライアスロンも平行して続けて行こうと思っています。

来年はまず3月に板橋シティマラソンへ出場予定。

その後のレースの予定は決まっていませんが、今年と同じ流れで考えていて、諏訪湖のミドルに佐渡のロング、それに富士ヒルやオリンピックディスタンスをプラスし、11月、12月に行われるアイアンマンレースもしくは2024年のニュージーランドのアイアンマンをターゲットにしていこうと現時点では考えています。

 

では、皆様良いお年をお過ごしください。

佐渡国際トライアスロンAタイプ(レース)

佐渡国トライアスロンAタイプ

 

朝は4時前に起き血糖値を測るとやや低血糖

朝食はあんパンでカーボ150g程度摂取。準備を済ませ、車で会場へ。

 

会場には既に車の渋滞が・・・

時間はまあまあ余裕もあり、トランジションエリアへ。トランジションでバイクをセッティングし今回はルムジェブ(超速攻型インスリン)とリブレをベントーボックスに入れておき高血糖対策も!

 

なんとなく朝からお腹が張っている感じ☹️

ホテルのトイレで済まそうと思っても大の方が出ない。

でもなんか張っている感じ。

 

トランジションのセッティングを終え最終登録を済ませ、ウエットスーツを着る前にトイレへ。

 

やっぱり大が出そうで出ない🙄

嫌な感じ・・・

気持ちを切り替えウエットスーツを着て入水チェックへ。

海へ足を入れた瞬間チクッと、、、

入った瞬間クラゲにやられていました😵‍💫笑

 

それはともかく、佐渡のスイムアップは自由に泳ぎ回れるのが良かったです!

 

準備も整い待ちに待ったスタートラインへ

 

アイアンマンコナへの第一歩。

 

○スイム🏊‍♂️

2000m2周回

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海の状態は波も流れも穏やかでかなり泳ぎやすそうでした。

 

スイムはあまり自信が無かったので後方からゆっくりスタート。

と思ったものの、結構混み合ってペースを上げると前がつっかえて中々ペースが掴めず。

後方からスタートしたのは失敗だったかなと。

 

ペースとしては2:00/m前後で推移。

ストロークも平均29回/分

思ったより進んでいたのですが、数百メートル進むとなんとなく目が霞んで頭がボーッとする。

低血糖かなっと思いながら高血糖の可能性もあるから少し様子を見ることに。

そんな中最初のブイが見えてくる。

最初のブイを通過した所でやっぱり低血糖だなと思い、横にずれようとするも、後ろからくる選手たちにぶつかり中々横にずれ、止まることが出来ないようやくスタート地点で配っていたアミノバイタルジェル(赤)を取り出し摂取する事が出来ました。

画像の17分を過ぎたあたりのペースが落ちている所がそうですね。

この時の200mが3:00/100mのぺースになっていました。

ジェルを摂取し少しするとなんとなく力も入るようになりペースも復活。

1周目を40分ちょっとぐらいで通過し、ここからペース上げて1:20:00は切ろうと思うも、またまた、低血糖っぽさを感じ力が入らず頭がボーッとしてきた。

確実に低血糖インスリンが効きすぎていたのか、再度ジェルを摂取。今度モルテンジェル。

 

この時点で200Kcalのジェルを既に摂取。

 

後半はさらに選手の集団に囲まれてペースを上げては選手達とぶつかって、ペースが落ちての繰り返し。

 

中々ペースを掴むことが出来ませんでした。

 

スイムは1:28:24通過順位は480位

 

目標は1:15:00ではあったし、やっぱりスイムは課題が多いと改めて思いました。

 

しかしながら、低血糖のトラブルも落ちいて対処できたのは良かったし、ここでスイム時の低血糖の経験が出来てよかったと思います。

 

○バイク

バイクスタート時、トランジションにタオルを置いておくのを忘れ、長袖のウエアに袖を通すのに手間取ってトランジションにも7分以上費やしてしまった💦

リブレで血糖値も確認。

バイク前で76mg/dlと低め。1時間半の中でジェルを2個も摂取してこの値はさすがに低いし気をつけないとと思い、諏訪湖と真逆で、ドリンク摂取はこまめに意識する事にし、血糖維持に注意を払わないと。

でも、なんとなく血糖値が低いぐらいの方が身体は動くんですよね。

水分摂取もしっかり出来るし、高血糖に比べれば力が全く入らなくなったり、意識が薄れていくような手遅れの状態にならない様に、ドリンクとジェルを一定のタイミングで摂取し維持ができればその方が良い。

これは健常者の選手と同じ事をやれているという事。

ただ健常者の選手よりも落ち方が顕著なため、しっかりジェルで補う必要がある。

バイクは平均心拍数130台を目安にパワーは200Wを超えない様に進んでいく事を考え、このくらいだと平地で時速35km/hぐらいのペース。

ただやっぱりちょっとした登りはペダリングにも力が入って300W超えてしまう。

ただこの日は脚も回る感じで、300W以上でもキツさを感じず、調子の良さを感じました!

ただ190kmもあり、その後フルマラソンと考えると初のロングの人間には未知の世界なので調子に乗らずとにかく抑えて、そして下りは安全に。

 

思った以上にアップダウンがあり、自然と足を使わされる感がありました。

序盤は補給をとりながら血糖値は概ね100以下で推移。

 

そして最初の難関Z坂と言われる名所が見えてきました。

長めに続く坂道はパワーは気にせず一気に登り切る事に!

思ったより距離も短く、いい感じで登れその後も180W前後で平坦は35km/hを目安に巡行。

想定外だったのはリアのボトルゲージがビスが緩み一つとれてしまい序盤に用意していたモルテンをほぼ1P分落としてしまった事。

フロントのハイドレーションシステムは空だし、中盤で補給がとれなくなり低血糖の不安が頭によぎってきました。

後から考えるとスーツの後ろポケットにもボトル入れられたんだよなっと🙄

この時はそんな事考える余裕も無かった。これも経験不足だなっと。

補給に関してはちょっと高血糖になってでもいいからコーラをメインにエイド毎にもらい。途中止まって用意していたトウモロコシデンプンの粉でドリンクを作りながら進んで行きました。

 

100kmを過ぎたあたりからは身体の動きはさらに良くなり無理のない程度にペースを上げる事に!
後半50〜60kmはほぼ単独。

 

追いついた小集団がいくつかあって、なんとなくドラフティングじゃねって思いながら、隙をみて一人で先を行く。

最後の坂まで約160kmを思ったよりも余力を残し平均時速30km/hで巡行していてバイクは6時間切れるかなと思い最後の登り坂区間へ入って行きました。最初10%以上の勾配があって脚にきそうだったけど残り距離も僅かだったため、ここでも一気に登り切る事に!

 

しかしこれは失敗でした、、、

 

登り切ったところで脚を使い果たしてしまい、思ったより登りがダラダラと続く。

降りの距離も短く、脚の回復が出来ずさらに向かい風が強くなっていき一気にペースダウン。

最後5kmぐらいの平坦がめちゃくちゃキツく自分の中では250Wぐらい出している感覚だけど実際は150Wも出ていない。

めちゃくちゃしんどかった。

 

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そして朝からお腹がはっている感じがバイク中も続いていてイヤな感じ。

特に下痢とか痛みも無いけどガスが溜まっている感じ。

 

そんなこんなで佐渡の島を一周190kmするコースを終え最後のランへ!

 

結局最後の失速もありバイクは6:10:23と6時間を超えてしまいました。

 

バイクの通過順位は80位。スイムから400人抜いてバイクパートの順位は48位。

 

◯ラン

7kmのコースを6周回。

エイドで止まっても歩かず、走り切ることが第一の目標🏃

序盤は5:30/kmペース

しかしながら、バイクの後半からお腹の調子がイマイチ。

特にお腹が痛いとか下痢っぽいとかではないけどお腹が張ってガスが溜まっている感じが辛くなってきて、1周目の折り返し地点でトイレを発見。

結局トイレで5分以上タイムロス。

あとで気づいたけど、バイクの後半に抜いていった選手達に抜かれていました💦

 

20kmを過ぎたあたりからだんだんペースが落ちてきて、一時は6:30/kmペースぐらいにまで落ち、ちょうどこの辺りから用意していたジェルが無くなり、トウモロコシデンプンの40gパックが2つ。

これをエイド毎に水で流し込み、コーラも飲み血糖値維持に!

トウモロコシデンプンを摂取するとなんとなく活気が戻りペースも保てる様になってきた。

このペースダウンも低血糖気味が原因だったのかと。

30kmを過ぎるとトウモロコシデンプンも尽きてエイド毎にコーラを摂取する事でなんとか血糖値も維持。

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ランの時はリブレが濡れてしまい機能出来ず血糖値も確認できず。

上の写真を見るとランの時は血糖値はほぼ100-120ぐらいで維持できていたのかと。

 

ラスト3kmちょうど最後の周回の折り返し地点を過ぎたあたりから、ペースを上げ5:00/kmペースまで上げランはフィニッシュ!

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ランのタイムは4:24:02 ランの順位は124位

 

総合順位79位(年代別10位)

 

レース1ヶ月半前から仕事が忙しくなり、前月の時間外勤務は130時間を超えました。

その前から言うと実は、今年3月下旬に肋骨の骨を折っていました。

特に治療もせず痛いは痛かったけど一週間休んで、トレーニングはしていました。

 

色々と島に移住してから落ち着かず精神的にも疲労している中で初のロングを100位以内で完走出来たことは自分の中で自信になりました。

 

結局今尚落ち着かない日々が続き、9月のレースの振り返りが10月半ばにやっとできると言う感じ。

 

ただ、今年はレースに参加でき自分の実力が把握でき、ロングを経験することによりアイアンマンコナ へ向けた来シーズンにすべき事が明確になったと思っています。

今の実力からコナの出場権を獲得するのはかなり厳しいと感じていますが、必要な知識は十分だと思うしあとはそれをこなせるかどうか。

行動力の問題。

どれだけ仕事が忙しくなろうが出来ることをやるだけ。

 

来シーズンに向けて、そして今シーズンの総括はまた後日記事にまとめようと思います。

 

佐渡国トライアスロン最高だった。

島の人も親切だったし、また必ず参加したいと思います!

 

 

 

佐渡国際トライアスロンAタイプ2022 (栄養編)

佐渡のレースからもう1ヶ月近く経とうとしている。

レース後も仕事がドタバタで中々落ち着かない日々が続いていますが、前回に引き続きレース当日の振り返りを。

 

前日の準備がトラブル続きでしたが、そこそこ睡眠も取れ、起床時は低血糖

朝食はカーボ150g程度を摂取。

トレシーバ(時効型インスリン)をいつも通りの量投与。

 

レース当日の血糖値のデータです↓

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起床時が低血糖だったため、食後高血糖になる事も懸念。

諏訪湖の時のように血糖値が下がらない時の対策としてバイクのベントーボックスにルムジェブ(超速攻型インスリン)を準備しておきました。

バイクは距離も長いため、ベントーボックスはインスリンとパンク修理工具などでいっぱいに。

 

リブレのデータの通り今回は高血糖には全くならず😮‍💨

どちらかというと低血糖傾向で補食を常に摂りながらって感じでした。

 

今回のレースで準備した補食はシンプルに!

 

SNSなどで補給食の情報が色々溢れていますが、僕が意識している事は炭水化物の種類。

 

吸収の速いものと血糖値が上がりづらいものの2種類。

用意したものは

吸収の速いものとして

・モルテン320kcalドリンク×3P

・モルテンジェル6P(普通3P、カフェイン入り3P)

アミノバイタル アミノショット(109Kcal)

3P

小計1887Kcal

吸収がゆっくり、血糖値が上がりづらいもの

・トウモロコシデンプン750mlのボトル一本に対し40g(160Kcal)に調整できる様に小袋に小分けした物を8P(1280Kcal)分用意。

それにプラスしてアミノバリューを2L分(362Kcal)用意。

小計1642Kcal

合計3529Kcal

 

モルテンはご存知の方も多いかと思います。

簡単にエネルギーの吸収についてお話しすると栄養素は基本的に小腸で吸収されます。

糖分をエネルギーとして利用するためには、ブドウ糖として小腸に速く送られる事が求められます。

お米はアミロペクチンアミロースというブドウ糖がいっぱい繋がった状態のもの。これは口の中の唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素により消化が始まります。

食道から胃へ到達し胃に停滞し、小腸に送られまでにブドウ糖単体となる様に分解されていきます。

この過程が少なければ少ないほど糖がエネルギーとして吸収される速度が上がるという事です。

であれば、ブドウ糖そのものを水に溶かして飲めば一番手っ取り早いじゃない?って思いますよね?

しかしながら、人間の身体は良く出来ていて、吸収には溶液の浸透圧によって吸収の速度が変化していきます。

溶液の糖分の密度が高くなると胃の中に停滞する時間が長くなり、それが腹部症状として現れてきます。

ガイドラインとしてはエネルギー・水分としてのドリンクの糖分の密度としては4-8%が推奨されています。

それ以上の高密度のドリンクは、腹部症状の出現のリスクが上がるためあまり勧められません。

また、エネルギー濃度を高めようと脂肪を取り入れると脂肪はさらに胃内の停滞時間が長くよりゆっくり吸収されるため、高濃度の糖分よりも更に腹部症状に繋がりやすい栄養素であります。

これは吸収が速いと言われるMCTも同じです。

MCTオイルの吸収の速さの違いは小腸から後の過程で他の脂肪酸と異なるためなので、胃内に留まる時間はさほど変わりないと思われます。

ただし、胃内にある消化酵素で他の脂肪酸と比べ分解されやすいため、小腸でも吸収されやすくなりエネルギー源として使われやすいと、私は認識しています。

なので、レースなどの運動中の補給食としてはあまり向いていません。

それこそ100マイル走などの何十時間と続く運動時であれば、1時間あたりの運動強度は下がるので、消化機能もある程度維持されている状態と思われますし、脂質代謝能力を高めるトレーニングを行なっていれば脂質の摂取も有効となると思われます。

 

ラソントライアスロンなどの持久系運動では脂質代謝能力は高め、体内に貯蔵されている脂質を利用しつつ、レース本番の補給食は糖分で補給する事が望ましいと言えます。

 

レースやトレーニング中によくお腹の具合が悪くなる方はいつものドリンクの糖分の密度や脂肪の含まれる固形食を補給として摂っているかを確認してみる事をお勧めします。

 

話が逸れてしまいましたが、モルテンの糖分の密度は16%となります。

そうなんです、今までのスポーツ栄養の概念から考えるとあり得ないんです。

 

ではなぜモルテンは推奨量の倍の密度で問題なくエネルギー補給ができる様になったのか??

 

モルテンに含まれるアルギン酸ナトリウムとペクチンが胃酸と反応し、phが下がる事で溶液がゲル化され、糖の粒子をコーティングし胃内に留まらず小腸へ素早く送られる様になり、小腸でエネルギー源として吸収されるという流れ。

 

なんだそれ!?

 

って感じですよね笑

 

ただそういったことで、結果も出ている物で、同じ様な反応を用いた経管栄養剤がだいぶ前から商品化され医療の場でも使われています。

私は血糖値の維持のために確かな手応えを感じているため、値段は高いですが勝負の時には使用する事としています。

 

今回はエキスポでモルテンさんのショップがあり、セットでだいぶ安く買えました!!

 

モルテンはじめ吸収の速い糖分は血糖値の急激な低下を防ぐための物です。

心拍数が高い状態が長く続く時や高出力を頻回に出す場合は糖がエネルギーとして使われる割合が高くなります。

心拍数が比較的低い状態での持続する運動時には体脂肪がエネルギーとして使われる割合が高くなります。これは日常生活において脂質酸化能力を高める事で糖質代謝優位か脂質代謝優位化が変わると言われているので、そういった所を見極めながら補給食の選択をすると良いと思います。

運動中も心拍数やパワーメーターを確認しながら高出力時や高心拍時には早めに吸収の速い糖分の補給をするとエネルギーの維持に繋がると思われます。

 

逆に吸収がゆっくりで血糖値が上がりづらい糖分の補給としてトウモロコシデンプンを使用している理由としては、これは血糖値を上げず脂質代謝の妨げにならず、かつ、高分子で比較的高濃度でも浸透圧を低く保つ事ができるため吸収に優れます。

エネルギーと一緒に水分の吸収にも繋がるので脱水の予防にもなります。

 

BCAAが配合されているアミノバリューと混ぜる事で運動中のBCAAの補給にも繋がる様にしています。

色々アミノ酸配合のドリンクがある中でアミノバリューを選ぶ理由は信頼性が高い事。

アミノバリュー大塚製薬の商品で電解質の配合なども考えられて作られている印象があります。

大塚製薬は食品もそうですが、古くから輸液製剤を作っている会社です。電解質はじめ栄養の補給に関しての研究や情報は参考になりますし、個人的に信頼性が高いため使っています。

 

このドリンクは、トウモロコシデンプンとアミノバリューを合わせた糖質の割合を8%の濃度になる様に2L用意しました。

トウモロコシデンプンは他にも小袋に小分けにして用意しウエアのポケットに忍ばせました。

 

レース当日の記録をと思ったのですが、補給食について思った以上長くなってしまったので今回は栄養編という事で!

 

レース当日の記録も近いうちにアップしようと思っています。

 

それでは!

 

佐渡国際トライアスロンAタイプ2022(準備編)

2022年9月4日(日)

 

今年の目標レースである佐渡国トライアスロン大会Aタイプへ出場。

 

八丈に移住してなんやかんや落ち着かない日々が続いていましたが、結論から申し上げると12時間09分45秒でフィニッシュ。

 

総合79位(983人中)、年代別(M35〜39)10位(70人中)

 

各パート毎に見ていくと

 

○スイムラップ:1:28:24(スイム順位:480位)

トランジション①:0:06:56

○バイクラップ:6:10:23(バイク順位:48位)

バイク終了時の通過順位:80位

○ランラップ:4:24:02(ラン順位:124位)

 

以上の結果

 

①準備からスタートまでを振り返り

 

6月の諏訪湖のレース後、一番重点的に取り組んだことは食事・血糖値の管理。

八丈に来てから血糖値のコントロールはHbA1c6.5%前後で推移していてHbA1cから見た血糖コントロールは良好といえるのですが、実生活は血糖値の乱高下が激しく、特に夜間高血糖もしくは低血糖で1、2回は起きてしまうことや、トレーニング前に高血糖状態となりトレーニングのタイミングがズレることも多くストレスとなっていました。

また、移住前と比べると明らかに血糖値が下がりにくく感じ、運動中の補給が上手くいかなく高血糖になることも多かった。

それを認識してはいたものの、諏訪湖のレースでは血糖コントロールが上手くいかず身体が思うように動かなかった事。

それに対する対策を色々と考えていました。

 

https://ifags-g-g.hatenablog.com/entry/2022/06/28/212547

 

 

レース約1ヶ月前

仕事で色々と事情があり仕事は朝5時から、遅い時は21時ごろまで仕事をする事になり、しかも8月の休みは3日しかなかった。

そんな中で少ない時間でトレーニングを出来るだけやろうと思いながらもレースまで1ヶ月を切った中なので疲労を溜めないように、睡眠もしっかり取れるように意識はしていました。

 

しかしこれだけ生活リズムが狂うと血糖値のコントロールが乱れ始め、平均値から見ても7月中旬までは平均血糖値は115mg/dlぐらいとかなりコントロールも良くなったところ8月中旬は150mg/dlまで悪化。

低血糖高血糖の乱高下が出始めてきました。

低血糖が起こるとブドウ糖を中心に炭水化物を補給しないといけないし、極度の空腹感などが生まれ、食べ始めると止まらなくりそうな状態にもなります。

この時点で低血糖の補正でそこそこ炭水化物を摂ってしまっているのでケトアダプテショーンは失敗だろうと。

主観的には元々一型糖尿病である事が、脂質代謝の優位性も高い事も示唆していたのでこの期間の糖質制限もある一定の効果はあったと思います。

また脂質やケトは抜きにしても、やはり炭水化物を抑える事で血糖値は最低限コントロールできるようにもなると思うので炭水化物制限も低血糖の補正時以外は継続していました。

 

結果8月のトレーニングはこんな感じ

 

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8月下旬に採血があり、この時のHbA1cは6.5%

LDLーChoが基準値超えていた。

主治医のDrは糖質制限の影響と考えていたようですが、正直、この採血の前一週間は一番ストレスを感じ、血糖コントロールも乱れていたと思ったのでその影響だと思います。

 

主治医のDrは僕の考えを色々と受け入れて頂き食事管理やインスリンの管理も私の思うように尊重してくださり、ただただ感謝の思いばかりです🙇‍♂️

 

余談ではありますが、ケトアダプテーション時、炭水化物のエネルギー比は10%以下へ管理する必要があると思われ、1日のエネルギー量を3000Kcalとしても炭水化物量は75g以下が目安となります。

タンパク質エネルギーは20〜30%

脂質を60〜70%ぐらいのエネルギー比と考えると脂質の質を考えていかないとLDL-Choも上昇し、血液循環へ悪影響を及してしまうリスクがあります。

 

そのため良質な脂肪酸でいかに消化器官をはじめ、身体に負担なくエネルギー摂取できるかが課題となります。

 

またコレステロールの評価としては、数値以外にも「LH比」というLDLとHDLの比率による評価もできます。

このLH比が1.5以下であれば、血管内は綺麗な状態と評価ができ、私はHDLも高い値のためLDLが高くてもLH比は1.5でした。

TGは基準値を下回るくらいの低い値のため、現状では脂質異常による動脈硬化や血流の滞りなどは問題ないのかと・・・

 

血液循環は回復力を左右するものでもあると同時に食事内容の影響がかなり強いと考えているので、ケトアダプテーションによる脂質異常の状態を招いてしまうことは血液循環にネガティブな結果をもたらし、回復の遅れなどに繋がりかねません。

 

こういう側面からも糖質制限の食事管理の難しさを感じますね。

 

またまた話が逸れてしまいますが、先日、ブエルタエスパーニャを見ていたら解説の方が優勝したレムコ・エベネプールがレース後一番最初に補給する紫色のドリンクがあるとお話ししていました。

今、ロードレースのレース後の栄養管理のトレンドとしては、この紫色のドリンクを一番先に飲み、その後炭水化物、タンパク質を補給するとお話ししていました。

一昔前は何よりもプロテインが先であったと。

 

解説の方は、紫のドリンクはプルーンジュースやベリージュースと話していました。

 

それを聞いてすぐに、論文などを調べあとは、プルーンとベリーの栄養価を調べ考察してみましたが、調べた中ではそういった研究結果などは無く、栄養価的にも私の見解としてはおそらくこの2つの食材のドリンクではないと思います。

 

完全に憶測でしかないのですが、紫のドリンクの正体は、血流に関係するある栄養素が含まれる食材から作ったドリンクだと思います。

目的として血流をよくし、炭水化物とタンパク質としての栄養素を末端まで循環することで早期の回復を促すことを考えているのではないかと思います。

これに関しては現状、ドーピング扱いにもならない物質ですし。

 

ボディビルディングの世界での話を耳にしたことがあったのを思い出しました。

 

話はズレてしまいましたが、回復やケトアダプテーションの食事管理に関してはまだまだ未完成でこれからも、私としては立場的にもプロフェッショナルとして勉強を積み重ねるべく課題の一つではあります。

 

8月の後半、レースまで10日前ぐらいから気持ちを引き締め糖質制限中心で血糖値の管理に努めていきました。

 

ただしこの時の糖質制限の目的は完全に血糖値のコントロールのためであって、脂質代謝能力に関してはあまり気にしなくなりました。

レースの目標もタイムや順位ではなくて完走になっていたから。

 

インスリン量も高血糖低血糖をなるべく出さないように、カーボ/インスリン比、インスリン効果値の評価もこまめに行い、ギリギリまで糖質制限を行うことで、結果血糖値はまずまずコントロールもうまくいっている状態。

そして、血糖値のためではあれ糖質を制限することで、レース前に炭水化物を摂ることでカーボローディング的な要素も生まれるかもしれないと考え、レース4日前からトレシーバの投与量を2割増しにし、炭水化物の量を増やすこととし、体重当たりで2g(130g/日)→4g(260g/日)→6g(390g)→8g(520g)まで徐々に増やしていきました。

これでも若干の高血糖はありましたが、許容範囲内と思われ、食事・血糖値の管理はこんな感じでレースを迎えることとなりました。

 

ちなみにケトアダプテーションを始める前は体重66〜67kg、体脂肪率8〜10%だったのですが、ケトアダプテーションを始めると、一週間ぐらいで体重は64〜65kg台へ体脂肪は5〜7%ぐらいまでに佐渡へ出発する日まで推移していました。

 

良い悪いは別にして、やはり体を絞る事にフォーカスすると糖質制限は有効だと身をもって感じました。

 

今回は余裕もなく、出発までの準備もギリギリになり余裕がない感じではありましたが、移動やレース前の準備で疲労がたまらないように焦らず落ち着いて、なるべく身体に負担をかけないようにと考えていました。

 

後々から考えてみると、諏訪湖の時はバイクと重いトランジションバック担いで飛行機から電車に乗り継いで半日かけて現地へ行って準備して次の日レースというのは結構身体への負担があったんじゃないかなと思いましたね。

レースの前々日ぐらいには現地に着いていることがベストだなと今回の佐渡のレースでも感じました。

正直この時点でレースは始まっていますよね!笑

 

出発当日島の天気は恵まれたのですが、東京羽田は天気が悪く、飛行機の出航が遅れ、若干新幹線間に合うか等内心ソワソワしていましたが無事羽田につき、羽田でPCR検査を受け東京駅へ。

東京駅から新潟駅まで新幹線で向かい、新潟駅で1泊。

途中でCovid19陰性の確認もでき、これでレースへの参加も問題なし!

新潟駅周辺を軽くジョグする時間もあったり、スポーツゼピオがあったので、そこで補給食のジェルを数個調達。

 

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翌日(レース前日)は朝一の船の便で佐渡へ向かいました。

 

ここまでは順調

 

佐渡島につき、まずはレンタカーを借り、ホテルへチェックインと思ったのですがチェックインまで時間があったのでレース会場へ行き選手登録を行い、エキスポをブラブラ。

モルテンのお得なセットが売っていたので、モルテンのドリンクとジェルを調達。

これで今回の補給食は揃いました。

 

それでも時間がホテルのチェックインまで時間があったので、午前中のうちにバイクセッティングを行い車でバイクコースを下見しに行こうと思い、今回宿泊先やレンタカーの手配をお任せした佐渡アウトドアベースさんのメカニックスペースを借りれる事となり、そこでバイクを組み立てることに。

バラしたハンドルまわり、サドル、ペダル、リアディレーラーなどを組み付け、あとはホイールをつけギアの確認をしてちょっと試走して終わりっと思っていたのですが・・・

 

ホイールをつけペダルを回しDi2のシフトボタンを押しても、何も反応しない!?

 

ええええええええっ〜〜〜〜!!!!!

 

ジャンクションAからコードが外れていないか確認して、ボタンを押しても何も反応しない!?

 

ランプも光らないってどういう事???????

 

やや混乱

 

アウトドアベースのメカニックさんがいないか店員さんへ確認するとレース会場などへ行っていてみなさん忙しいと・・・

 

しかし、親切にも島のロードバイクショップへ電話を繋いでいただき、電話でアドバイスを頂くも解決にならず。

 

この時点で考えられる原因は、バッテリーが死んだ、輪行中にコードが断線した、バッテリー切れ。

 

ただ、今回は前日にバッテリーをフル充電させていたので充電器は持ってこなかったため、充電の確認もできず。

 

そんなこんなで、メカニックさんが時間できたので、見に来てくれると!

 

ということで、メカニックさんが来てくれるまで、お店のハンバーガーを食べなが待つ事に。

 

ハンバーガーは格別に美味しかったな〜

 

来ていただいたメカニックさんは佐渡トライアスロンの第1回目の大会から毎年サポートしていると言うベテランの方でした。

しかし、まずは充電を確認することを優先として、大会本部のメカニックサービスでDi2の充電器を借りれるかもしれないと、ひとまず大会本部の会場へ。

 

カニックサービスは結構並んでいたのですが、充電器を借りることができDi2のジャンクションAの反応を見るとランプが光った!!!!!

 

この瞬間、心の底から安堵しました。

最悪DNSも覚悟したところだったので。

 

アウトドアベースのメカニックさん、大会会場のメカニックさん、本当に親切に対応して頂きありがとうございました。

 

結局のところ原因は輪行箱へセットした時にDi2のボタンが接触し、ボタンが押されたままの状態になりバッテリー切れを起こしてしまっていたようでした。

 

そんなこんなで、結局バイクの準備が完全に終わったのが夕方18時ごろ。

 

その後に、ご飯を早めに食べて、翌日のレースの準備を色々行っていたら結局20時を過ぎてしまっていました。

 

トラブルが尽きないレース準備でしたが、なんとかスタートラインへ立てるところまできた。

 

レース当日はまた次回へ続きます。

1型糖尿病がアイアンマンコナを目指す意義について

いきなりですが、1型糖尿病はご存知でしょうか?

 

このブログにたどり着いた方は、1型糖尿病の方か、トライアスリート、ランナー、サイクリストの方なのかと思います。

 

糖尿病にはいくつか種類があり、1型、2型、妊娠糖尿病などといった種類があるのですが、大きく分けると1型、2型の2種類。

 

一般的に糖尿病と診断のつく生活習慣病2型糖尿病になります。全糖尿病患者の95%がこの2型糖尿病に当たると言われています。

残りの5%が1型糖尿病で人口1万人に一人の割合と言われています。

 

1型、2型ともに血糖値が高くなることは同じ。

血糖コントロールが乱れた状態が慢性化していくことでよく知られている合併症を招く事になります。

糖尿病の合併症は、網膜症、神経障害、腎不全からの透析の3大合併症のほか、血糖値が高いことで動脈硬化の進行により心疾患や脳血管疾患も起こりうる病態です。

1型2型ともに血糖値の管理が上手くいかないと合併症を招く結果となっていしまいます。

 

では1型と2型の違いは何なのか?

 

血糖値が高くなる要因の違いです。

 

2型糖尿病は血糖値を調整するインスリンというホルモンの効力の低下。血糖値を下げるためにより多くのインスリンを必要とし、インスリンの反応が悪くなることで血糖値が高い状態が続いている状態。

 

1型糖尿病インスリンそのものの分泌が枯渇し、インスリンが分泌されない状態です。血糖値を上げるホルモンはいくつかあるのですが、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません。インスリンがないため血糖値は下がりません。

 

血糖値というのは血液中の糖の濃度。この糖はグルコースブドウ糖)で生命活動のエネルギー源となります。

 

余談ですが、血糖値を測定するデバイスとして「リブレ」という上腕にパッチセンサーをつけ、デバイスをセンサーにかざすと血糖値がわかり、血糖値の日内変動をグラフで確認できる機器が数年前から使えるようになりました。

僕も日本で保険適用になってからずっと使用していますが、最近では海外のトライアスリートロードレーサーが使用しているのをSNSで見かけます。

エネルギー源であるブドウ糖モニタリングしている様に見えますが、僕の推測は血糖値をエネルギー源としてモニタリングしている訳ではないと思っています。

これについては、また気が向いたら記事にしようと思っています。

 

血糖値というのはホメオスタシス(生命活動の恒常性)にとても大きく関与しているため、高強度のトレーニングの身体活動における代謝の部分で複雑に関与していて、単なるエネルギー源として考えるのは考えが浅いとしか言わざるを得ません。

 

話を戻して

 

インスリンが血糖値を下げるメカニズムは、各細胞のエネルギー源となるグルコースを取り込む時にインスリンが必要になります。

インスリンを介して血液中のグルコースを各細胞に取り込むことで、高まった血糖値が下がります。

特にこの細胞というのは筋肉細胞や脂肪細胞に働くこと。筋肉を大きくするのにも、脂肪をつけて太っていくにしてもインスリンがないとどちらも合成出来ないという事です。

よく糖尿病で急激に痩せたというエピソードを耳にしますが、糖尿病で太っていた人が痩せたという人は要するにインスリンが機能していなく身体に糖分としてのエネルギーを取り込むことができないことが原因です。

 

インスリンがないと細胞にグルコースを取り込むことができないので、結果として飢餓時と同じ状態となります。それと同時に血糖値は高いまま。

 

なので1型糖尿病インスリンが枯渇しているため、グルコースをエネルギー源として細胞に取り込むことができない状態。そのまま放置していたり、インスリン注射を射たないと、いくら食事で栄養を摂っていてもエネルギーの吸収ができず、筋肉や脂肪の合成が滞り、最終的には飢餓となり、合わせて血糖値が高くなることで身体が酸性化するアシドーシスの状態となり中枢神経機能の停止により1〜2週間で死んでしまいます。

 

今から約100年前にインスリン製剤が生まれ生命維持ができる様になりましたが、100年前までは1型糖尿病の診断は死の宣告でした。

 

今では、インスリン製剤は注射の形とポンプという形で大きく2つの治療法があり、種類も作用時間の違いなどから個々生活に合わせた薬の選択ができる様になりました。

 

前置きが長くなってしまいました、ここからが本題です。

 

僕はこの1型糖尿病には17歳の時に診断を受けインスリンの注射を打ち始めてからかれこれ20年近くになります。

1型糖尿病は0歳児から発症してしまうこともあり、比較的早い段階で発症してしまうことが特徴の一つなのですが、中々世間一般的な認知度が低いこともあり、糖尿病という病名が「自己管理ができない」「親が甘やかした」「お菓子やジュースをいっぱい食べた」などの偏見などの対象にもなり得ることもあります。

 

僕も発症当時高校生だったのですが、発症当初は急激な体重減少と合わせて糖尿病という病名から「ガイコツみたい」「死ぬなよ」「糖尿病〜」などという言葉を浴びせられ喧嘩になったこともありました。

担任の先生からも2型糖尿病として声をかけられ、親戚からはワガママに育ったんだねと親にも不快な思いをさせてしまいました。

まあ性格的にそこで悩んで落ち込む様な性格ではなく、そういう同級生は無視する様にしましたが、高校3年の思い出は結局糖尿病発症で全て終わってしまいました。

インスリン注射を射つようになり、1型糖尿病としての人生を歩む中で、病気について理解を得られない事がとても多かった。

親や兄弟にもインスリンを射っていれば健常者と変わらないんでしょ?という認識。

自分自身で前向きに病気と向き合ってそう思うのは良い事だと思うのですが、他人から言われると不快ですね。。

 

これは僕だけではなく、1型糖尿病の患者さんの多くが感じている事だと思います。

そういった中で将来に希望が持てなかったり、自信を失くしてしまったり、周りの何気ない一言や理解されないことで自分を押し殺してしまう子供たちも少なくないのではないでしょうか。

でも側から見たら健常者となんら変わりなく見える。僕もそうですが、糖尿病というとすごい驚かれる。

 

だからこそ理解されづらかったり、大した病気ではないという捉え方をされるのかなと私自身は思っています。

 

それとトライアスロンの取り組みと何が関係しているのか?

 

今更社会的に理解を得ようという考え方はあまりありません。

以前はそういう気持ちは強かったのですが、正直そこに関しては精神的な部分でどうにかなるものだと思っています。

 

トライアスロンというスポーツ。特にロングディスタンスでそれなりのパフォーマンスを求めると健常者であっても、多くの時間をトレーニングに費やし、闇雲に練習をしていてもコナに出るほどのパフォーマンスには中々到達しないのではないかと思います。

1型糖尿病の身体でトライアスロンに取り組むことで、運動生理学や解剖学、生化学など身体に関する分野の理解が深まったと思っています。

それに加え本業は管理栄養士ということもあり、栄養学や食事管理、食品の知識など業務で得た知識と照らし合わせながらトライアスロンの活動に活かすことができていると思っています。

病院栄養士になりたての時、私の尊敬する管理栄養士の恩師のお一人から言われた一言「1型糖尿病であることが、これから栄養士として誰よりも患者さんのことを理解できる存在になれる」と。

 

これは当時イタリア料理に夢中になっており、シェフの道に行くか管理栄養士を目指していくか悩んでいたときに飲みにいった時のエピソード。

 

その一言が、管理栄養士として生きる事を後押しした事になり、今に至ります。

 

自分で言うのもなんですが、1型糖尿病トライアスロンに本気で取り組むことで、運動の代謝についての理解にはかなり自信がつきました。そして、そこと栄養・食事管理についても概ね自分の中での理想は整理できています。

 

あとはそれを形にするだけ、

 

八丈にきて、色々考えていく中で、その形のパーツもかなり現実味を帯びてきたと思っています。

 

今までの1型糖尿病・管理栄養士としての人生を振り返ってみると色々遠回りしていたり、周りから理解されないことも多かったけど、なんら思いはブレていない。

 

管理栄養士として生きていく事を決めた21歳の時と

 

自分の病気の経験を活かし、糖尿病のみならず食事を介して色々な人たちの健康や生活をサポートしていく。1型糖尿病の未来ある子どもたちにも力になれる存在となれればという事。

 

これ答えになっているかな・・・?笑

 

佐渡に向かう新幹線の中です。

 

佐渡は完走できるかも危うくなっているあまり良くないマインドになっています・・・

 

佐渡については、また次回準備期間からレースまで記事にしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スワコエイトピークスミドルトライアスロン2022②

スワコエイトピークスミドルトライアスロン2022

 

今回はスワコの反省点と今後に向けての方針を記載していこうと思います。

 

まず、今回なぜ体調不良を起こしたのか?

考えられる要因をまとめていき、対策を考えて行こうと思います。

 

まず第一に当日の血糖コントロールこれに関しては、前回の記事の通り、当日スイム時から血糖値が250以上まで上がりその影響がフィニッシュまでずっと響いてしまった。

 

なぜ?血糖値が高いと今回のような胸痛や呼吸苦、筋肉の硬直、痙攣が起こるか?

 

血糖値が高くなると、血中の浸透圧が上がることで、浸透圧を調整しようと働く結果、電解質異常が起こり脱水状態になります。

また、血糖値が高い状態が続いているということは、上手くブドウ糖代謝出来ていないということなので身体は脂肪やたんぱく質を分解してエネルギーを確保しようと働きます。

分解された脂肪は毒性を持った遊離脂肪酸になったり、ケトン体となり血液は酸性に傾きます。

これがケトアシドーシスの状態なのですが、この状態がなぜ身体に悪影響を与えるのか?

 

身体でケトン体が多くなることをケトーシス

 

血液のpHが下がることをアシドーシスと言います。

 

ケトン体はエネルギー源になって良いものという認識もありますが、ケトン体濃度が異常に高まると血液は酸性に大きく傾きます。

 

このpHの低下、酸性化が身体に負担をかけてしまうのです。

 

主な現象としては血液が酸性に傾くと、中枢神経系が抑制されると言われています。

 

ケトアシドーシスは中枢神経系が抑制される事によって昏睡状態を招き、最悪死に至る場合もあります。

 

ここからは僕の推測でしかないのですが、今回の結果は高血糖による血液のpHが下がり、中枢神経系が抑制されることで心筋や骨格筋への神経伝達の働きが悪くなり胸痛や呼吸苦、筋肉の痛みに繋がったのではないかと思っています。

 

たまたま1型糖尿病の定期診察のため昨日事前採血をおこなって今日採血の結果を確認したら、CPKがとんでもない数値に。LDH、肝細胞の損傷もあったようで、4日経っていてこの数値は完全に横紋筋融解症のレベルですね・・・。

おそらく糖新生によるアミノ酸の分解も多かったのではないかと思います。

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昨日は足がパンパンに浮腫みやばかった。

横紋筋融解症による腎機能の低下があったと推測。

 

思った以上に身体に負荷をかけていたんだと驚いています。

ただ数値としてはっきりとした分、ホッとした部分もあります。

完全に自分の能力の問題ではなかったという事なのですが、あれだけトレーニングを重ねて今回の結果が実力ですとアイアンマンコナは完全に諦めた方が良いと思いますし💦

 

ただ、こんなこと繰り返していたら、いくらなんでも良くないですし、結果同じ失敗を繰り返していたらそれが実力となってしまいます。

 

では、今後どうすればこのような状態を防げるのかということですが。

 

僕の場合、血糖値のコントロールに周期的な波があるのですが、レースの時は丁度高血糖傾向の波のピーク時と重なってしまったと思われます。

 

高強度のトレーニングをおこなっていると血糖値が何を食べても下がり続ける時が出てきて、そうなると基礎インスリン(僕は今レベミルをつかっています)を減量して調整していくことで、だんだん丁度良いところになってくるのですが、場合によっては減らし過ぎなのか今度は同じボーラスのインスリン量でも血糖値が下がりづらくなってきます。

 

ちなみにボーラスはノボラピットとルムジェブを使用しています。

 

特に一緒に運動量が落ちてくるとさらにインスリンが効きづらくなり高血糖が続くようになります。

そうなるとまた基礎インスリンの量を増やし調整し、数日〜数週間で血糖値が下がり過ぎる傾向になってくるというサイクルを繰り返している状態です。

 

今回レース当日までインスリンが効きづらい状態になった要因として、テーパーリングを意識してトレーニング量をレースの10日ほど前から下げていた事もあり、運動量の低下から基礎インスリンの必要量が増えたのではないかと思います。

 

そうなる前に基礎インスリンを増やせれば良いのですが、やはり、レースとなると低血糖のリスクも考慮しないといけないので中々思い切って基礎インスリンの量を一気に増やせないということもあります。

 

なので少しずつ様子を見ながら数日かけて丁度良い量に調整していくのがマストだと思うのですが、そうなるとテーパーリングのどこのタイミングで基礎インスリンの調整を始めるかの見極めが難しいですね、血糖値が高いのも一回や二回だけじゃ基礎インスリンの問題なのか食事とボーラス投与の問題なのか判断が難しいので。

 

以上の血糖コントロールと併せて、気温も30度を超えたこともあり、そもそも八丈は今だ30度を超えるよう猛暑日はなく比較的涼しいので尚更暑熱順応ができていないのもあったのかと思います。

発汗も多く、高血糖状態が電解質、酸塩基平衡の異常をもたらし運動機能の低下を起こしてしまったと考察に至りました。

 

では今後、どのようにしてレースの臨めば良いか?

 

シンプルな答えとしては高血糖を起こさないようにより厳格にコントロールをするとなるのですが、ただただ炭水化物量を抑えてとなると恐らく体重減少、回復の遅れなどが予測されます。

 

週末のトレーニング日は消費エネルギーだけで2000Kcal、日によっては3000Kcalを超えるので平均すると2500〜3500Kcal/日は食事で確保しないとと思っています。

(平日はトレーニング量も限られるので2500Kcal/日程度でと思っています)

 

そもそも、なぜ高血糖気味なのか?

 

まず、今年の佐渡のレース、諏訪湖のレースの出場が決まりトレーニング量がかなり増えました。

 

今まではあまり多くの糖質を摂る意識はなかったのですが、ここ数年スポーツ栄養を勉強するにあたり、ケトアダプテーションとセオリー通りの高炭水化物の食事管理とどちらにすべきか色々論文や研究データを読みあさり考えた結果、セオリー通りに高炭水化物の栄養管理でやっていこうという結論に至りました。というのも病院管理栄養士の仕事には検食という患者さんと同じ料理を1食分、味見を必ずすると決まっており、その際にしっかりとご飯が1人前あるので、検食をするとなるとケトアダプテーションは無理ということもありました。

そしてセオリー通りに炭水化物を摂取するとなると目安として体重1kgあたり8〜10g(高強度の日)平日など中等度の負荷であれば6〜8gの炭水化物が必要とされています。僕は体重65kg前後なので520〜650gの炭水化物を一日の目安になります。

 

1食の目安が200g前後の炭水化物はご飯に換算すると500g強となります。

 

ご飯相当な量ですよね。

 

また食後高血糖を防ぐため1日4〜5回食としていました。

 

それでも体重は64〜66kgの間で推移し、ボーラスのインスリン量を増やすことでそれなりにコントロールでき5月はHbA1c6.3%でした。

しかし、血糖値の乱高下は結構ひどく、上述したように高血糖の波と時には今回のレースの時のように上手く身体が動かない時もありました。

 

それがわかっていたため、レース前は血糖コントロールにも注意していたのですが・・・

 

中々上手くいかないものです。

 

今回のことで、やはり炭水化物量を増やし回復を図ることは1型糖尿病には不向きだと感じました。

炭水化物量が増え、インスリン量が増えれば増えるほど、インスリンの効き方の誤差が大きくなると身に染みて感じ、これはバーンスタイン先生もおっしゃっている事ですね。

 

ということで、完全に栄養管理はケトアダプテーション

 

実際、レースから帰宅し消耗は感じていなく、疲労はないのですが筋肉の痛みが治まっておらず、採血の結果を見てレース以降トレーニングは休んでいます。

 

 

7月から佐渡に向けて、ケトアダプテーションとロングに向けたロング走+ペース走を軸としたトレーニングを行なっていこうと思っています。

 

空腹時低負荷ロング走などもケト適応には必要になってくるので、長時間の運動に体を慣らしていこうと思います。

 

今回の記事もここまでで長くなってしまったので、1型糖尿病について、アイアンマンへ挑戦する意義のまとめはまた次回に。